伝統の技(1)

4月6日、常陸太田方面に出掛けた折、家内の友人宅に立ち寄る。

御主人は伝統技術である中屋の継承者である。中屋とは主に日本鋸を研ぐ鍛冶職である。

チェーンソーの普及、ホームセンターで販売される格安鋸の使い捨て時代になり、

昔ながらに日本鋸を何十回、何十年と砥ぎ直して大切に使う人が減った。

その結果、日本鋸を砥ぐ職人も水戸・常陸太田地区で数人に減ってしまったという。

数年先には見られなくなるかも知れない伝統の技を写真に撮らせて貰おうと、

先日お願いしていたのだが、御主人が在宅で、幸運にも念願が実現した。

御主人も以前写真をやった経験があり、モノクロ写真が好みだという。

モノクロで撮った経験がないので、カラーで撮ってからモノクロに変換した。

1.鋸を研ぐ作業を目立て(めだて)という。目立ては歯を研ぐ研磨作業と、

歯振出し(あさりだし)作業からなる。
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2.目立ヤスリによる歯の研磨作業。
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3.砥ぎの出来具合を目視確認する。
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4.歯振出しは歯を交互に外側に曲げる作業である。これにより鋸の身の厚さより

少し広く削ることが出来、鋸の平らな身と木材との摩擦を防ぐことができる。
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5.歯振出しは刃槌(歯槌、はづち)という小振りの槌で歯を叩いて曲げる。
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6.目立ての出来具合を目視による確認する。
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7.細部を叩いて修正する。
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8.細部を確認する。
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9.全身が真直ぐで平らであるか、部分的な凹凸・歪みがないか、確認する。
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10.部分的な凹凸・歪みを修正する。これで目立ては完了する。
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次回に続く。
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by oldsan | 2010-04-07 19:13 | 伝統工芸・匠の技
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